2007年 03月 05日
新魚目音楽祭 |
朝10時からの本番ということで気合いを入れて?6時に起床
(宿泊した”ラ メール ヴィラ 魚竹”さんのロフト付きの客室の窓から)
港の防波堤を散歩して
(嵐の前の静けさ)
8時からまるで夜ご飯のような朝ご飯をごちそうになり
頭の中で時計の針を擬似的に9時間進め(そうしないとテンションが上がらない)て本番。
いくら頭の中では夜七時開演と設定しても
現実は午前中。
リーダーosamu氏のトークも普段と比べるとダジャレの数も少なく
色々ありましたが
そんなことより私の心配事はただ一つ、帰りの船のこと。
天気予報では
中国大陸から発達した低気圧が接近しており
海上では風速25mの突風、海は大しけ・・・・
前日のベタ凪ぎの航海でもうんざりだったんですけどお
と弱音を吐いてもどうしようもない。
不安のため出るのはため息ばかり。
前日に予定を変更して早い便に変更することを決定するも
本番後役場のみなさんからの情報によると
12:20分に出航するかどうか決定する、とのこと。
それって相当大変なことではないですか?
佐世保行きフェリーで帰る
音響担当のsakaiさんとオカリナ奏者miyamura君(結局欠航だったそうです)と
新魚目公民館玄関で別れて
役場の方に港まで送っていただく車中で
シケてますが双胴船のBigearthだから少しはいいですよ
という気休めのコメントをいただき
大船に乗った気分にさせてくれるはずのBigearth号(行きがけに海上ですれ違いました)が
その勇姿を見せてきた時
冗談半分で実はあれは「看板」で「実際はこちら」とかなんとか言って
小さい船だったりして、ギャハハ・・・
なんて盛り上がっていました。
港でお世話になった役場の方と分かれ、切符売り場の横にある表示に何気なく目を遣ったところ、そこには
次の便は エレガント1号 です
どこにもわれらが ビッグアース号 の文字はありません。
これで一気に気分は絶望の淵から突き落とされました。
行きの船の三倍はあるかもしれませんが
目の前に優々と停泊しているビッグアース号を見てしまうと頼り無さげです。
とりあえず気を取り直して、出来ることと言えばトイレに行くことぐらい。
席を確保するために乗船時間よりずいぶん早く船の前に移動すると
ほかの乗客もついてきて全く意味なし。
数々の困難を乗り越えてきたosamu氏ご夫妻はいす席を選択。
こればかりはどちらがいいかなんとも言えない、とアドヴァイスされましたが
船のことなら百戦錬磨の高島出身さかもっちゃんと
後部の船室で寝て行くことにして、いざ、乗船。
居場所を確保しようと辺りを見回しているうちに
あっという間に左右の壁際は人で埋まり
しょうがないので左右から伸びる人の脚と脚の隙間に
毛布をかけて祈るような気持ちで寝転がりました。
船内アナウンスで
本日は海上はしけておりますので洗面器などをご用意下さい
なんて冷静に言われてもどこにあるのかも分からん。
状態としては進行方向、船首側に脚を向けて仰向けに
焦点の定まらないうつろな目で天井を眺め
頭のすぐ下ではエンジン、スクリューが唸りをあげている、と言う感じ。
結果的にはこれが良かったみたいで
天気予報によれば4~5mの波(体感的にはもっと?)も体全体で受け止め
変に我慢せずに船の動きに合わせて首を左右に振り乱し
胃液が喉まで逆流しようとするのを深呼吸でいなし
どうせ波とエンジン音で聞こえんだろうと思って
呪文みたいな変な歌を歌ったり、笑い声を出してみたり
なんとかかんとか1時間30分程を乗り切りました。
出航してすぐ、最初の大波が襲ってきた時は
親子連れのお客さんの4,5歳くらいのお子さんがちょっと楽しそうに笑っていましたが
やがてその子も恐怖心を抱いたのか笑い声は止まり、暫くすると
ここから出してえええええ
と泣き叫んでいました。おじちゃんもおんなじ気持ちだったよ。
荒れ狂う大海原に放り出されても困るけど。
今までに経験した恐怖の乗り物は
初めてベルギーへコンクールを受けに行った際
まず飛行機で福岡から成田まで行ったのですが
関東地方に台風が接近中という最悪のコンディション。
途中静岡くらいで、まさに渦を巻いている台風を目撃。
ニュースステーションかなんかのお天気コーナーで
台風を縦に切った断面のようなCGがあったのですが
もうそれそのまま。
周囲のきれいな青空にそこだけ発達した積乱雲が
木の切り株のような形をして鎮座していました。
今からあっちに向かって行くんだなあ
と観念した時の気分は今日ビッグアース号ではないことが判明した
時と同じ感じでした。
結局飛行機は暴風が吹き荒れる千葉県に突き進み
風に翻弄される一枚の枯れ葉のように進路を乱され
窓からはさっきは畑がみえていたかと思えば今度は空が。
主翼はびよんびよんたわんでいるし
苦しそうなジェットエンジン音が悲痛の叫び。
優秀なパイロットのお陰で3度目に試みた着陸が成功し
乗客からは安堵とパイロットを称える拍手が沸き起こりました。
初めての海外旅行だと言うのに
試合開始のゴングが鳴った瞬間にボディーブローを食らってしまったことを
今でも鮮明に憶えています。
それに比べると今日の恐怖心はちょっと質が違うと言うか
飛行機は落下する距離が大きいので縦Gが強烈で
一回で落下している時間も長いです。
スペースワールドにあるフリーフォールを連続で不規則にしかもひねりも加えてやっているような感じ。
今日の船は一回一回の揺れは短時間ですが
その揺れが1時間半近くずっと続くので気力がだんだん失せて行く。
ヤバいと思って口に含んだのど飴もなくなるし
少しでも楽しいことを考えようと思っても思考も停止。
ハードでした。
でももっと大変そうだったのが右舷側に陣取ったken2夫妻。
二人ともかなりグロッキーでした。
それに引き替えケロッとしていたのが
ken2家の7か月になる娘さん”けいてぃー”と
さかもっちゃん。
ご立派!
(宿泊した”ラ メール ヴィラ 魚竹”さんのロフト付きの客室の窓から)
港の防波堤を散歩して
(嵐の前の静けさ)
8時からまるで夜ご飯のような朝ご飯をごちそうになり
頭の中で時計の針を擬似的に9時間進め(そうしないとテンションが上がらない)て本番。
いくら頭の中では夜七時開演と設定しても
現実は午前中。
リーダーosamu氏のトークも普段と比べるとダジャレの数も少なく
色々ありましたが
そんなことより私の心配事はただ一つ、帰りの船のこと。
天気予報では
中国大陸から発達した低気圧が接近しており
海上では風速25mの突風、海は大しけ・・・・
前日のベタ凪ぎの航海でもうんざりだったんですけどお
と弱音を吐いてもどうしようもない。
不安のため出るのはため息ばかり。
前日に予定を変更して早い便に変更することを決定するも
本番後役場のみなさんからの情報によると
12:20分に出航するかどうか決定する、とのこと。
それって相当大変なことではないですか?
佐世保行きフェリーで帰る
音響担当のsakaiさんとオカリナ奏者miyamura君(結局欠航だったそうです)と
新魚目公民館玄関で別れて
役場の方に港まで送っていただく車中で
シケてますが双胴船のBigearthだから少しはいいですよ
という気休めのコメントをいただき
大船に乗った気分にさせてくれるはずのBigearth号(行きがけに海上ですれ違いました)が
その勇姿を見せてきた時
冗談半分で実はあれは「看板」で「実際はこちら」とかなんとか言って
小さい船だったりして、ギャハハ・・・
なんて盛り上がっていました。
港でお世話になった役場の方と分かれ、切符売り場の横にある表示に何気なく目を遣ったところ、そこには
次の便は エレガント1号 です
どこにもわれらが ビッグアース号 の文字はありません。
これで一気に気分は絶望の淵から突き落とされました。
行きの船の三倍はあるかもしれませんが
目の前に優々と停泊しているビッグアース号を見てしまうと頼り無さげです。
とりあえず気を取り直して、出来ることと言えばトイレに行くことぐらい。
席を確保するために乗船時間よりずいぶん早く船の前に移動すると
ほかの乗客もついてきて全く意味なし。
数々の困難を乗り越えてきたosamu氏ご夫妻はいす席を選択。
こればかりはどちらがいいかなんとも言えない、とアドヴァイスされましたが
船のことなら百戦錬磨の高島出身さかもっちゃんと
後部の船室で寝て行くことにして、いざ、乗船。
居場所を確保しようと辺りを見回しているうちに
あっという間に左右の壁際は人で埋まり
しょうがないので左右から伸びる人の脚と脚の隙間に
毛布をかけて祈るような気持ちで寝転がりました。
船内アナウンスで
本日は海上はしけておりますので洗面器などをご用意下さい
なんて冷静に言われてもどこにあるのかも分からん。
状態としては進行方向、船首側に脚を向けて仰向けに
焦点の定まらないうつろな目で天井を眺め
頭のすぐ下ではエンジン、スクリューが唸りをあげている、と言う感じ。
結果的にはこれが良かったみたいで
天気予報によれば4~5mの波(体感的にはもっと?)も体全体で受け止め
変に我慢せずに船の動きに合わせて首を左右に振り乱し
胃液が喉まで逆流しようとするのを深呼吸でいなし
どうせ波とエンジン音で聞こえんだろうと思って
呪文みたいな変な歌を歌ったり、笑い声を出してみたり
なんとかかんとか1時間30分程を乗り切りました。
出航してすぐ、最初の大波が襲ってきた時は
親子連れのお客さんの4,5歳くらいのお子さんがちょっと楽しそうに笑っていましたが
やがてその子も恐怖心を抱いたのか笑い声は止まり、暫くすると
ここから出してえええええ
と泣き叫んでいました。おじちゃんもおんなじ気持ちだったよ。
荒れ狂う大海原に放り出されても困るけど。
今までに経験した恐怖の乗り物は
初めてベルギーへコンクールを受けに行った際
まず飛行機で福岡から成田まで行ったのですが
関東地方に台風が接近中という最悪のコンディション。
途中静岡くらいで、まさに渦を巻いている台風を目撃。
ニュースステーションかなんかのお天気コーナーで
台風を縦に切った断面のようなCGがあったのですが
もうそれそのまま。
周囲のきれいな青空にそこだけ発達した積乱雲が
木の切り株のような形をして鎮座していました。
今からあっちに向かって行くんだなあ
と観念した時の気分は今日ビッグアース号ではないことが判明した
時と同じ感じでした。
結局飛行機は暴風が吹き荒れる千葉県に突き進み
風に翻弄される一枚の枯れ葉のように進路を乱され
窓からはさっきは畑がみえていたかと思えば今度は空が。
主翼はびよんびよんたわんでいるし
苦しそうなジェットエンジン音が悲痛の叫び。
優秀なパイロットのお陰で3度目に試みた着陸が成功し
乗客からは安堵とパイロットを称える拍手が沸き起こりました。
初めての海外旅行だと言うのに
試合開始のゴングが鳴った瞬間にボディーブローを食らってしまったことを
今でも鮮明に憶えています。
それに比べると今日の恐怖心はちょっと質が違うと言うか
飛行機は落下する距離が大きいので縦Gが強烈で
一回で落下している時間も長いです。
スペースワールドにあるフリーフォールを連続で不規則にしかもひねりも加えてやっているような感じ。
今日の船は一回一回の揺れは短時間ですが
その揺れが1時間半近くずっと続くので気力がだんだん失せて行く。
ヤバいと思って口に含んだのど飴もなくなるし
少しでも楽しいことを考えようと思っても思考も停止。
ハードでした。
でももっと大変そうだったのが右舷側に陣取ったken2夫妻。
二人ともかなりグロッキーでした。
それに引き替えケロッとしていたのが
ken2家の7か月になる娘さん”けいてぃー”と
さかもっちゃん。
ご立派!
by studiog
| 2007-03-05 01:22
| コンサートレポート